SEMINAR
【終了】「気仙大工」の伝統を未来につなぐ「第2回気仙大工セミナー」11月21(土)~22(日)
地元の復興を担う「気仙大工」と「次世代育成」を考えるセミナーが箱根山テラスと気仙大工左官伝承館で開催されます。地元地域と地域外からの応援者が協働して、歴史ある「気仙大工」の伝統を未来につなぐ方法を探るセミナーの2回め。ふるってご参加ください!
「第2回 気仙大工セミナー」
〈気仙大工〉の伝統を未来へ!!
〜みんなで議論して、技にチャレンジして、楽しく盛り上げよう!〜
東日本大震災で大被害を受けた岩手県「気仙」地域(旧気仙郡:現在は大船渡市、陸前高田市、住田町で構成)は、古くから一心同体の歴史を歩み、卓越した技量を持つ出稼ぎ大工「気仙大工」を輩出した里としても知られます。
しかし今回の震災で、地域が壊滅的被害を受けるとともに、大工職人や工務店も大きな被害を受け、後継者が途絶えつつあるなど、歴史ある気仙大工の伝統は大きな危機に立ち至っています。
このセミナーは、伝統を未来につなぐためのトライアルを行うものです。今年3月末、「第一回気仙大工セミナー」を応援側と地元側の協働で実施しましたが、大変好評であったことから「第二回」を開催します。ご関心ある皆さまのふるってのご参加をお待ちしています。見晴らしのいい箱根山でまたお会いしましょう!
2015年3月28日(土)~29日(日)
会場:陸前高田 箱根山テラス+気仙大工左官伝承館
参加費:1日目1,000円、2日目無料(宿泊費・滞在中の食事代別)
※部分参加もできます。
※遠方の方は、箱根山テラスにご宿泊いただけます(一泊朝食付き 8,000円)
●募集人数:30名(地元+応援側)
●主 催:NPO法人 伝統木構造の会
●助 成:公益財団法人 企業メセナ協議会(GBFund)
詳しくは以下をご覧ください。(事情により一部変更の場合もあります)
プログラム
【1日目】11/21(土)(箱根山テラス)
13:30 集合、受付
14:00 開講、趣旨説明、参加者紹介
14:30 特別講演
「気仙大工が残したもの」(高橋恒夫)
15:40 パネルディスカッション
「気仙大工の継承に向けて」
地元側:
平山憲治(歴史)、及川裕敏(設計)、佐藤勝(大工)、佐藤彰(青年会議所)
応援側:
高橋恒夫(歴史)、三浦清史(設計)、上條 勝(訓練校)、柳澤勝明(大工)
司会:秋山恒夫
18:30 交流会
【2日目】11/22(日)(気仙大工左官伝承館・近隣エリア)
9:00解説(座敷にて)
「大工の伝統技」(上條勝、柳澤勝明、佐藤勝、他)
10:00イベント(庭で実演、参加自由)
「ミニ削ろう会」
「子ども市民大工教室」
「気仙木材、加工品の展示」
12:00 昼食(弁当手配)
13:00近隣見学会(希望者のみ、以下から選択、ガイド:平山憲治)
「気仙大工建物の見学」(気仙に残る建物)
「復興状況の視察」(震災後に建てられた建物等)
15:00頃、現地解散
講師紹介:
*事情により一部変更となる場合があります
高橋恒夫(東北工業大学教授、気仙大工研究者)
仙台市。1948宮城県生まれ。東北工業大学建築学科卒。工学博士(東京大学/建築史・意匠)。若き時から気仙大工の研究に着手。主著:『近世在方集住大工の研究』(中央公論美術出版)、『気仙大工―東北の大工集団』(INAX ALBUM)
平山憲治(気仙大工研究所・主宰)
大船渡市大船渡町。1938 生まれ。父を継ぎ大工として北海道・東京方面に出稼ぎ。1983 頃腰痛で大工をやめ古書店を開業。1977 頃から独自に気仙大工を研究。著書・共著約10冊。産金遺跡研究会・代表。
及川裕敏(及川建築事務所)
陸前高田市高田町。1954生まれ。足利工業大学卒。群馬県伊勢崎市の事務所に勤務後、1980より住田町の建設会社で現場経験。1997父の事務所を継ぐ。1983からの建築学会・気仙大工調査団にも協力。木造建築研究フォラム等にも参加
佐藤勝(佐藤建築)
陸前高田市小友町。1977生まれ。1998陸前高田高等職業訓練校修了。2001頃数回開催された「けせん匠塾」(全国技能交流短期講座)にも参加。日々復興仕事で多忙だが、太鼓の練習にも勤しむ。
佐藤彰((一社)陸前高田青年会議所 直前理事長)
陸前高田市矢作町、1975生まれ。1997岩手大学農学部卒。陸前高田市役所勤務。自治体職員等が参加する東北オフサイトミーティングin陸前高田、in佐賀県武雄市に参加。避難路に植樹する陸前高田市「ハナミズキのみちの会」事務局。
三浦清史(こうだ建築設計事務所)
埼玉県さいたま市、1948生まれ。1972早稲田大学建築学科卒、大成プレハブ(株)を経て、1986現事務所設立。 (社)日本建築家協会(埼玉、登録建築家)、NPO伝統木構造の会(理事)、(社)日本建築学会等で活動。2004第一回真の日本のすまい提案競技・経産大臣賞。2005第13回甍賞・銀賞。
上條勝(長削ろう会・会長、上松(あげまつ)技術専門校長)
長野県塩尻市。1955生まれ。1978職業訓練大学校・木材加工科卒。長野県下の技術専門校の指導員を歴任、上松技術専門校木工科にて長く指導。薄鉋削りの名人。1997「削ろう会」発足から参加、海外の職人とも交流。著書:『鉋大全』、『木組み・継手と組手の技法』(誠文堂新光社)他。
柳澤勝明((有)マル和建設)
長野県諏訪市。1974生まれ。1993長野県立松本技術専門校修了、1997より現会社。2010信州職人学校応用コース修了。「信州伝統大工」一級。伝統構法と道具にこだわり、手刻みに意欲。削ろう会(長野県支部・信州鉋楽会)にも参加。
秋山恒夫(信州職人学校・前コーディネーター)
埼玉県所沢市。1947兵庫県生まれ。横浜国立大学卒、東大大学院修士修了(原広司研)。 (株)菊竹清訓設計事務所で8年修業後、~2011職業能力開発総合大学校・教授。東京建築カレッジ、ものつくり大学の開設にも協力。秋山建築研究室主宰、NPO伝統木構造の会理事、㈳実践教育訓練研究協会幹事。
申し込み期限と申し込み方法
案内チラシの申し込み用紙に、氏名、連絡先、要望事項を記載の上、FAXで送るか、メールで申し込んで下さい
問い合わせ:
NPO法人 伝統木構造の会 復興支援委員会
HP:http://denmoku.org/
Facebook:https://www.facebook.com/denmoku
担当:秋山 TEL 090-3907-0173 FAX 042-928-5863
E-mail : akitsune4@yahoo.co.jp