SEMINAR

【終了】歴史ある「気仙大工」の伝統を未来につなぐ「第一回気仙大工セミナー」3月28(土)~29(日)

【終了】歴史ある「気仙大工」の伝統を未来につなぐ「第一回気仙大工セミナー」3月28(土)~29(日)
 

地元の復興を担う「気仙大工」と「次世代育成」を考えるセミナーが箱根山テラスで開催されます。地元地域と地域外からの応援者が協働して、歴史ある「気仙大工」の伝統を未来につなぐ方法を探る初のセミナーとのこと。どなたでも参加できます、ふるってご参加ください!


 

江戸初期から続く「気仙大工」の技と心を伝える
"気仙職人学校(仮称)" 創立をめざして!

東日本大震災で大被害を受けた岩手県「気仙」地域(旧気仙郡:現在は大船渡市、陸前高田市、住田町で構成)は、古くから一心同体の歴史を歩み、卓越した技量を持つ出稼ぎ大工「気仙大工」を輩出した里としても知られます。
しかし今回の震災で、地域が壊滅的被害を受けるとともに、大工職人や工務店も大きな被害を受け、地元訓練校3校も全校が被災し、後継者が途絶えつつあるなど、歴史ある気仙大工の伝統は大きな危機に立ち至っています。

そこで、このコースでは、伝統を未来につなぐ「(仮称)気仙職人学校」立ち上げをめざし、以下のようなトライアルを行います。

  1. 開講にむけた試行…復興で多忙な上、資金面からもすぐの学校立ち上げは難しいが、出来る所から着手する。
  2. 地元側と応援側の連携協力の推進…相互が広く連携し、今後への協力方法を模索する。
  3. 幅広い受講者の参加…地元だけでなく、応援側も参加し、次代にむけた新たな融合活力を生み出す。
  4. 試行を通した課題の把握…従来の枠にとらわれない学校の運営方法や、開講にむけた課題等を皆で検討する。

気仙に元気を送り込むため、ご関心ある方々の幅広い参加を募っています。
被災地は震災5年目に入り、春近い季節。見晴らしのいい箱根山で会いましょう!!

 

気仙応援プロジェクト「第1回 気仙大工セミナー」
〈気仙大工〉の伝統を未来へ!!~
「(仮称)気仙職人学校」伝統大工コースの試行~

 

2015年3月28日(土)~29日(日)

会場:陸前高田 箱根山テラス

受講料:通し参加1,500円(宿泊費・滞在中の食事代別)

※部分参加もできます。( 3/28午後の部、3/29午前の部、3/29午後の部、各500円)
※遠方の方は、箱根山テラスにご宿泊いただけます(一泊朝食付き 8,000円)

●募集人数:30名(地元+応援側)
●主 催:NPO法人 伝統木構造の会
●助 成:公益財団法人 企業メセナ協議会(GBFund)
詳しくは以下をご覧ください。(事情により一部変更の場合もあります)

 

プログラム

【1日目】3/28(土)(箱根山テラス)

13:30集合、受付
14:00開講、趣旨・コース説明、参加者紹介

14:30講義(4科目)
気仙大工の歴史」(平山憲治)
気仙大工の今と次世代育成」(小松博行)
気仙の林業と課題」(多田欣一)
住田町新庁舎の建設を通して」(佐々木一彦)

18:30 夕食、ディスカッション
気仙大工の継承と職人学校の推進にむけて

【2日目】3/29(日)(箱根山テラス)

9:00講義(3科目)
中大型木造の新たな展開」(山田憲明)
新伝統構法と次世代育成」(三浦保男)
山の木を生かす」(柴原 薫)

12:00 昼食

13:00見学会(希望者のみ、以下から選択、ガイド:平山憲治)
気仙大工左官伝承館の見学
気仙大工建物の見学」(気仙に残る建物)
復興状況の視察」(震災後に建てられた建物等)

15:00頃、現地解散

 

講師紹介:

地元と応援側の講師が協力して、1日目午後と2日目午前、1時間程度ずつ講義を行います。いずれもその道のプロの方ですから、様々な刺激的な話が飛び出すことでしょう。

平山憲治(気仙大工研究所・主宰)
大船渡市大船渡町。1938 生まれ。父を継ぎ大工として北海道・東京方面に出稼ぎ。1983 頃腰痛で大工をやめ古書店を開業。1977 頃から独自に気仙大工を研究。著書・共著約10冊。産金遺跡研究会・代表。

小松博行(㈲小松博行建築事務所・代表)
陸前高田市米崎町。1953 生まれ。北海道に10 年の他、各地に出稼ぎ。2000 設計から施工までこなす事務所を設立。震災で被災し、事務所を移転。多忙だが、苦しい時こそ人づくりが大事と考え、独自に若手を育成中。

多田欣一(住田町長)
気仙郡住田町。1945 生まれ。東京農業大卒、住田町役場勤務後、2001 より町長。住田町は「森林・林業日本一の町」をめざす。震災直後から、沿岸部への支援物資の輸送、木造仮設住宅の建設など迅速に対応。2014 木造の新庁舎を建設。

佐々木一彦(住田住宅産業㈱・代表)*当日欠席、代理交渉中
多田町長と同窓。会社は1982 第三セクターで設立。町長よりの依頼で代表に就任。震災後、いち早く木造仮設住宅を住田町と陸前高田市に建設。2013 住田型復興モデル住宅を建設。2014 住田町新庁舎の建設にも関わる。

山田憲明(㈱山田憲明建築構造設計事務所・代表)
東京都品川区。1973 東京生まれ。1997 京都大学卒業後、増田建築構造事務所でチーフ。2012 現事務所設立。2005ものづくり日本大賞(大洲城)、2011JSCA賞作品賞(国際教養大学)、2012 日本構造デザイン賞(東北大エコラボ)

三浦保男(㈲三浦創建・代表)
長野県塩尻市。1953 年生まれ。大工修業後、1976 設立。2001 法人化。伝統構法を改良した「新伝統構法」を実践。信州職人学校・実技講師。NPO 伝統木構造の会・副会長。2006 真の日本のすまい賞、2010 信州の名工。

柴原 薫(南木曽木材産業(株)・代表)
長野県木曽郡南木曽町。1960 生まれ。中央大学商学部卒。木曽檜を中心に植林から建築まで手がけ、新月伐採材や間伐材で伝統構法建物を建てるなど、新たな試みにも意欲的に取り組む。伊勢神宮や明治神宮に使われるご用木も提供。

 

申し込み期限と申し込み方法

3月23日(月)までに、案内チラシの申し込み用紙に、氏名、連絡先、要望事項を記載の上、FAXで送るか、メールで申し込んで下さい

 

問い合わせ:

NPO法人 伝統木構造の会 復興支援委員会
HP:http://denmoku.org/
Facebook:https://www.facebook.com/denmoku
担当:秋山 TEL 090-3907-0173  FAX 042-928-5863
E-mail : akitsune4@yahoo.co.jp

詳しい案内チラシはこちら(「第1回気仙大工セミナー」PDF)から